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<深澤真紀(獨協大学特任教授・コラムニスト)>
シスターフッドとは、「同じ女だからわかりあえる」ということではなく、「いろいろな女がいること」を認め合うことなのだ。
<暁方ミセイ(詩人)>
ドキュメンタリーと劇が混ざり合う作品のなかで、「女性解放」という言葉に収まりきらないものをまるごと届けようとしている。花であることをやめた彼女たちの色彩は、モノクロのスクリーンから苦しくも愛おしくほとばしり、終わりまで引き込む。わたしたちは女性の幸せではなく、人間の幸せから考え始めなくてはならない。
<矢崎仁司(映画監督)>
女性たちを正面から映し撮ったCUTが忘れられない。彼女たちはきっと私たちを見つめている気がする。この映画は、もう一つの『ストロベリーショートケイクス』だと思った。
<大九明子(映画監督)>
ちゃんと言葉にする彼女たち。その言動はまぶしい。私はちょっと照れつつも、「花」ではなく「花火」でいようとする彼女たちの中に自分を探していた。男の人も、『シスターフッド』の中にご自分を探してみたらどうでしょう。
<野尻克己(映画監督)>
ドキュメンタリーとフィクションの間を登場人物は交錯する。
だが、着地点は驚くほど爽やかだ。
もう一度人間を愛したくなる映画。
<松本正道(アテネ・フランセ文化センター)>
いい映画ですね。
監督のどこか自信なげなところと決然と語る女性たちの対比が面白かったです。
撮影も素晴らしいですね。美しい画を撮ろうとするのではなく、作品にとって的確なショットが選ばれていると思いました。
映画美学校ドキュメンタリー・コースに一度は在籍された方が、このような「ジャンル分け自体を無効にする」(佐藤真さんの開講のメッセージ)傾向を持った作品を作られたことに、佐藤真さんがご存命ならばきっと喜ばれたと思います。
※差出人の許可を得てメールから転載
<大下ヒロト(俳優)>
モノクロの映像が、登場する一人一人の色に染まっていった。しかし、その色がどんな色なのか、確かめる必要はない。その人の色を勝手に決めてしまうという事は、勿体無い事だから。
だけど、それは物凄く綺麗な色でした。
<中野ミホ(Drop's ボーカル)>
まる、さんかく、しかくのどれでもない、
私たち、私のかたち。
夏の夜風と、リアルな隙間が心地よくて、どきっとする。
それぞれの今日がまた、からまったり、ほどけたりして続いていくから。
私もひとりの私を生きよう、と思いました。
<瀧波ユカリ(漫画家)>
山手線の外側。遠すぎる理想。匂やかな野心。ありあまる不安。作り慣れた素顔。時代の先っぽで震えてる。それでもだいたい笑ってる。そんな彼女たちと手を振りあいたい気持ちになった。